ケイちゃん、電車を止めた‼十七歳だった。

 

「すみませーん‼今、母と妹がこっちに向かって走ってるんで。」

ケイちゃんは、そういって電車の運転士に待ってもらった。
田舎の在来線の運転士は、お人好しで発車を遅らせてくれた。
今だったらとても無理だ。

その時、ケイちゃんは高校二年生。十七歳だった。BlogPaint

白川裕二郎歌謡十番勝負①

 

なんというても、「スターライト札幌」やね。
曲終わりの「バック・スピン・キック」がハマってまうで!
好っきゃわ!
どっかのおばあちゃんが、
「回し蹴り」ゆうてたわ。
そやろね。
ばあちゃんの時代なら、ドロップキックは跳び蹴りやし。
ええやん。それで。

しゃあーけど、
「スターライト札幌」は、単なる御当地ソングと、ちゃうで。
昭和歌謡ふう平成の名曲やで。


令和の名曲は?
もちろん「 happy birthday 」やろね。

原田宗典さんが書いていた令和天皇陛下のほのぼのエピソード

 

イギリス留学経験のあるA氏が帰国後、新婚時代、勤務先から夜帰宅すると奥さんが、言った。

「あんた、今日、変な電話があったわよ。」

「変な電話?」

「だって、平日の昼間なのに、『ご主人は御在宅ですか?』は無いでしょう。」

「で、なんと答えたの?」

「いないわよ。会社に行ってるに決まってんでしょって。」

「要件は?」

「なんでも、イギリスでテニスをご一緒した時に帰国したら、また、ぜひ、テニスをやりましょうとお約束したものですから、スケジュールが空いていたら、ご連絡ください、なんて、とぼけたこと言ってたわ。」

「で、君はどう言ったの?」

「何言ってんのよ!うちのやつときたら、休みの日でも、テニス、テニスで、もうこれ以上、あたしを困らせないでよ。あんたからも、よく言っといてよ。ところで、あんた誰?って、聞いたら『ヒロミヤです。』って変な名前。」


A氏は、突然、雷に打たれたように気づいた。

「おまえ‼その電話‼浩宮様( 当時の東宮様 )だ‼」

今上天皇陛下の青年時代のエピソードと原田宗典さんは紹介している。真偽のほどは分からない。
令和天皇陛下の御代が平和で安寧でありますよう。

福山雅治主演『集団左遷』感想私見②

 

原作者の江波戸哲夫さんだけど、東大の経済学部出身だった。先週、ボクは江波戸先生が東大法科出だと書いた。まちがいでした。ごめんなさい。


今週の福山さんだけど、ますます、浮世離れしてきた。江波戸先生の銀行員時代が三十年くらい前になるのだろうか。とにかく、今の銀行員とは環境が違うからドラマの方も、ちょっと、違うんじゃないかという感想をお持ちの方が多いと聞く。


ボクが、特に強く違和感を感じたのは、ノルマが預貸合わせて100億円というくだりだ。ドラマでは、純増方式らしいが、支店長役の福山さんのセリフはあいまいだ。そして、銀行員は一円単位でノルマを語ることはしない。○○千円、○○百万円等々。という単位の言い方をする。

例えば、「 900千円の解約があった。」とか、「 50百万円を獲得した。」などと言う。




閑話休題福山雅治主演と前宣伝した割には内容は今一つだ。所詮、銀行員、つまり、サラリーマンだ。金融機関に雇われて労働者となっているだけのことだ。その労働者を演じているだけだから、内容もたいして面白くはない。名優福山さんにはせめて、銀行家の物語を演じてほしかった。お札のデザインにその肖像画が使われることになったあの人のドラマとか、、、。

描き替えられたラストシークエンス・伊賀の影丸「半蔵暗殺帳」

 

伊賀の影丸 半蔵暗殺帳 (My First Big SPECIAL)

描き替えられたラストシークエンス・横山光輝著「伊賀の影丸」

秋田書店刊の秋田文庫・横山光輝著「伊賀の影丸」第一巻「半蔵暗殺帳の巻」を再読。

「半蔵暗殺帳の巻」が「伊賀の影丸」のシリーズの第一巻に来ること自体、ボクは違和感を感じたが、よくよく考えてみると合点がいった。

小学館の少年サンデーでの連載順は、一番目が「青葉城の秘密」(これは謀反計画・宇都宮の吊り天井事件がモデル)、二番目が「由比正雪の巻」(これは歴史的にも有名で歌舞伎にも題材がある。)、そして三作目がフィクションだが「闇一族」。もっとも、地名や人物、団体のモデルはちゃんと存在している。地域は今の奈良県だし、一揆で領主と対立した人々も実在する。


話が逸れるところだった。「青葉城の秘密」、「由比正雪の巻」、「闇一族」と連載され、「半蔵暗殺帳の巻」はずっと後なのだ。
世間で一番人気のある「七つの影法師」(これは、薩摩藩の間者がモデル)よりも後のはずだ。



では、秋田書店はなぜ、連載順を無視したのだろう。答えはこうだ。つまり、出版社同士のバーター取引だ。秋田書店少年チャンピオンで人気連載の「バビル二世」を小学館に渡し、小学館は少年サンデーで好評を博した「伊賀の影丸」の出版の権利を秋田書店に譲渡する。

そうして、出版社、装丁、大きさや表紙のカラーデザイン、紙質などなどに変化をつけて、再出版、再々出版を繰り返す。やがて、ほんの売れ行きが低下したころには、また次の出版社、講談社とか集英社とか、とバーター取引をすると、こういう訳だ。


本が売れると作者だって印税が入るから文句は無い訳だ。すまん、この話、実は裏を取ってない。(取ってねえんかいっ‼)今から、友人の漫画家、編集者に裏を取る。(おそっ~。)



で、平成七年の初版・秋田書店文庫・横山光輝著「伊賀の影丸」第一巻「半蔵暗殺帳の巻」のラストシークエンスなのだけど、326ページ寒月斎から巻物を奪い返して、伊賀地獄谷忍軍と五代目服部半蔵正吉(五代目は徳川将軍家の文官でもう、忍者の統領ではないとの説が有力。だから、影丸の師匠でも上司でもないはずだけど。いいんだ。そんなのはッ。フィクションだから。)の配下とともに去っていく影丸が振り返って、寒月斎の死体を無言で見つめるシークエンスは、少年サンデー連載中、「半蔵暗殺帳の巻」ラストにはなかった。

約五十年の時をへて描き替えられた絵である。何のためにそうしたのか?編集者の意向か?作者がそう願ったのか?雑誌の広告が抜けたためか?その辺の事情はボクにはわからない。友人の漫画家兼編集者に尋ねてみたい。

原作愛蔵版 伊賀の影丸 第5巻 半蔵暗殺帳 (5) (KCデラックス)

伊賀の影丸 半蔵暗殺帳の巻 (秋田トップコミックスW)