「東京駅・生誕百周年」ということで、東京駅ビルに行って来た

「東京駅・生誕百周年」ということで、東京駅ビルに行って来た。

リニューアルされた東京駅舎が1914年生まれだというのを知って気まぐれに訪れた。

1914年生まれの東京駅舎の正面に立ち、「こんにちは。はじめまして先輩。」と心で告げた。教科書で見た時には、東京駅周辺の超高層ビル群はまだなかった。東京駅舎は往時の建築様式をそのまま、維持しつつ、補強リフォームし、従前の三階建てを守ったままで、現代によみがえった。その際、東京駅舎が本来、持ちえていた容積率を回りのビルに売却した。

容積率の売却」が為された例は日本初で、他の地区でこんな例はない。回りの超高層ビル群は、百歳になる1914年生まれの「おじいちゃん(東京駅舎)」の、4階より上の高さの権利を買い取って、超高層建築として誕生した訳だ。

そうして、東京駅舎は、はるか後輩の若い背の高いビルに見下ろされて存在している。かくして「チビで老人の東京駅舎」は、回りの建物に恩恵を与えながら、日本の情報の交差点として忙しいながらも、しっとりと、どっしりと、存在している。