平和記念公園の近くで友人と再会したら元気そうにしていた話。

テレホンカード テレカ 平和記念公園 広島 50度数

平和公園の前の道路に出た時に、ふと、学生寮の友人の内藤君のことを思い出した。卒業してからあったことはなかったが、なんどか電話をくれた。最後に電話をくれた時に彼は親の介護をしているからと言っていた。

 

「親の介護をしているもんで東京の同窓会にはなかなか出られませんけど、こちらへ来られたら、声をかけてください。」

 

寂しそうな 電話の声を思い出した。車をコンビニの駐車場に止めて内藤君の携帯に電話をした。彼はすぐに電話に出た。

 

今、平和公園の辺りというと彼は、「僕は自転車に乗って今、家を出たとこです。近くに目印があったら教えてください。」と言った。コンビニの前の電車の停留所の名前を告げると彼は十分ほどで現れた。

 

なつかしさで胸がつまった。お互い変わっていないなどとお世辞を言い合い、しばらくコーヒーを飲んで思い出話をした。

 

「両親の介護は辛いけど子供の役目なんで仕方ないです。」

 

と彼は言った。妻子は?兄弟は?介護の手助けはしてくれないのか?不思議に思ったが彼にそれを質問してはいけないような気がした。

「また、お会いしましょう。」再会を約束して広島を後にした。