金のザギトワ「幸せと同時に心に穴」 ロシア2選手会

2/23(金) 17:46配信

朝日新聞デジタル

 平昌五輪のフィギュアスケート女子で23日、金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワと銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベージェワ(ともにOAR)が、表彰後に記者会見に臨んだ。通訳を介した主なやりとりは次の通り。

【写真】女子フリーの演技をするエフゲニア・メドベージェワ=白井伸洋撮影

 ――おめでとうございます。2人が体力的、精神的、技術的にこれほどまでに強い理由を教えてください。

 ザギトワ「毎日アイスリンクに通い、全てのエレメンツを練習してきたからだと思います。ルーティンにとどめずに取り組んできたことが、自信につながっています」

 メドベージェワ「毎日の練習で自信を得ました。トレーニングやアイスリンク以外の場でも自分にハードワークを課してきました。けがをした時も、ここにいない多くの人々が支えてくれました。改めて、私にメダルを取らせてくれた人々に感謝を伝えたいと思います」

 ――これまでロシアのスポーツを担ってきた世代と、いま2人が担っている世代で、何か違いはあるのでしょうか?

 メドベージェワ「そうですね。私たちの後にも若い選手たちがいます。将来どんな姿を見せてくれるのかはまだ分かりません。成長は、人生でもスポーツでも起きるので、常に前の世代とは変わってくると思います」

 ザギトワ「私もエフゲニアの意見と同じです」

 ――金メダルを取ったことは、これから人生にとってどんな意味がありますか? また、どんなことを感じましたか?

 ザギトワ「まだ受け取っていないので、五輪の金メダルを取った実感はありません。ただ、とても幸せなのと同時に、心に穴があいたような気分になりました。これまでのスポーツ人生でやってきたことを、これからも続けていきます」

 ――どうして心に穴があいたのでしょうか?

 ザギトワ「説明するのが難しいのですが、10年近く頑張って、いろいろなものを乗り越えて手にした金メダルだったからです」

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