雲はわき光あふれて

天高く純白の球今日ぞ

若人よ いざ

まなじりは歓呼に答え

いさぎよし微笑む希望

ああ 栄冠は君に輝かない




この歌は、終戦後、作詞された訳だが、戦前の甲子園大会が、さんざん、軍部に利用されたことは間違いない。ボクたちの日本の先輩球児たちの命を返せ。青春を戻せ。と言いたい。朝日も毎日も戦時下とは言え、悪魔に魂を売った。軍部に忖度しまくりで、尊い先輩球児たちを戦地に大勢送り込んだ。その罪は深い。

戦後、新政府は憲法を変え、新聞社も手のひら返しで平和日本を声高に標榜する。大会歌も変え、しかして、野球大会は存続させていく。けれども、犠牲になった球児たちのことは語らない。政府も、新聞社も、大会運営者も、高野連も。

歌だけ変えて、それで許されるのか?それで犠牲者の御霊は救われるのか?
いまも僕らは二拍子で軍歌を歌うように洗脳されているような気がしてならない...