フランスの格闘技系競技の強さ < ラグビーや柔道に見る各国のスポーツ進化 >

 

 
意外にも、フランス人は激しい格闘技系のスポーツを好んでいるようだ。

これは、今回のラグビーワールドカップで試合終了直前までウェールズを追い詰めたフランスナショナルチームの例を見てもわかる。

また、前回の東京オリンピック以降、柔道100㎏超級で日本は五回、金メダリストを輩出しているが、フランスのそれは四回だ。こと、柔道にかぎるなら、フランス柔道連盟の登録者数61万人に対して、日本の全柔連登録者数は15万人だ。

さらに、余談ながら、欧州柔道選手権の各国のメダル獲得数を見てもフランスが断トツの一位だ。

各国メダル数[編集]

順位 国・地域
1 フランスの旗 フランス 194 135 215 544
2 オランダの旗 オランダ 97 68 140 305
3 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 75 54 67 196

格闘技系に限らず、スポーツの世界も進化している。柔道は日本のお家芸であるとか、ラグビー短距離走は日本人には体格的に不向き、などという従来の考え方を改めなければならない。来年のオリンピック東京大会を控え、今からでも遅くはない。

過去の偏見や因習にとらわれず、純粋な気持ちで日本人はスポーツと向き合っていかなければならない。そんなことを考えさせられたラグビーワールドカップ大会であった。