このころ、純烈のメンバーは六人。
雪のステージで「星降る夜のサンバ」とか「スターライト札幌」とかを歌った。
赤のステージ衣装で歌ったが、ステージ上は五人しかいない。
リーダーの酒井一圭さんがいないのだ。足をケガしていたのでステージは辞退したのかもしれない。酒井リーダーのいない五人のメンバーとは、
だ。
その雪のステージでちょっとしたハプニングが起きた。
固まった雪がステージの上で凍っていた。
「星降る夜のサンバ」の曲終わりに全員が指を突き出してポーズをとるシーンがあるのだが、曲終わりまであと数秒のところで、小田井さんは足を滑らせてばったりとステージの上に両手を着いて倒れてしまう。
他のメンバーは最後列で踊っている小田井さんが倒れたことは知らない。
そして、なんと小田井さんは、倒れたまま、指差しのポーズを他のメンバーに合わせてピタリと決めてしまった。
日本人は身長180㎝を超えると動きが緩慢になるが小田井さんは188㎝である。年齢はこの当時44歳である。素晴らしい運動神経である。この様子は今でもYouTubeで見ることができる。