週刊少年漫画連載作家手抜きの手法を検証~コマを少なくする

 

 

刃牙道 22 (少年チャンピオン・コミックス)

今週の週刊少年チャンピオンを読んだが、なんか物足りない。

板垣恵介先生の「刃牙道」が雑誌の巻中(こんな言葉があるかどうか知らないが。)に掲載されていた。

もともと、巻頭カラーの常連でこの雑誌の顔だった作家さんが、巻末になり今週は、真ん中に来た。

 

二週休載後の再開作品にしては残念な気がした。作品のクォリティーは高いに違いないが、どこか変だ。

ストーリーを端折った訳ではない。絵が雑になったわけでもない。

 

じっと眺めたらあることに気づいた。コマだ。専門的にはどういうのかわからないが、1ページ当たりのコマがでかすぎるだ。

 

今週の「刃牙道」は表紙が1ページ。内容が20ページ。

 

その20ページのうち、1ページまるまる描きが6ページ、2コマ使いが5ページ、3コマ使いが8ページ、6コマが1ページという構成。

 

こんなにコマが少ないと紙芝居みたいで漫画の味が薄い。

だが、さすが板垣先生、ページ終わりでキッチリ落ちをつけて次回への余韻を残している。

だが、ボクはあんまりこの描き方は好きではない。

 

尊敬するちばてつやさんが一ページまるまる使いをしたのは表紙絵の他は「あしたのジョー」の最終絵(矢吹ジョー燃え尽きて真っ白な灰になるのシーン)くらいしか記憶にない。

 

あしたのジョー 矢吹丈 陶板アート 真っ白な灰 約28x38cm

それから、1ページまるまるを多用したのがKさんのボクシング漫画。少年ジャンプだったか毎週、1ページいっぱいにイラストばっかし描いてんのかと思って絵はきれいだけど、退屈で読むのをやめた。あと、でっかい字で擬音ばっかり描いていた。それと、主人公の顔の向きがいつも左向きだった。その点はアマチュアっぽかった。

リングにかけろ1 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

リングにかけろ1 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)

リングにかけろ1 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

リングにかけろ1 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)