ひばり書房の『竜虎剣吹雪』(成島一夫) もう一度読みたい本

もともと、さいとう・たかを先生は貸本作家の出身で、劇画工房の創生期のメンバー、映画製作の手法のような劇画作りをしたかったんだそうだ。

 

ところで、ボクの覚えている唯一の貸本のタイトルは『竜虎剣吹雪』

 

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五歳の時貸本屋で親に買ってもらったひばり書房の『竜虎剣吹雪』(成島一夫)がふっと頭に浮かんだ。もう一度読みたい。終活してるのになぜこんな事を思い付いたのだろう。まだ字が読めない頃、読み聞かせてもらったからか。ヤフオク見たらオークション終了していた。残念。読みたい。欲しい。読みたい。

 

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五歳の頃、貸本屋で親に買ってもらった本。
 
ひばり書房、成島一夫『竜虎剣吹雪』が突然読みたくなった。
 
覚えていたのは『りゅうこけんふぶき』という音だけ。
 
ヤフオクで検索すると、
 
ひばり書房から出ていて、
 
作者が成島一夫と言う人で、
 
タイトルは『竜虎剣吹雪』と言う字を書くのだと分かった。
 
 
終活ジジイのボクがなんで突然そんなことを思ったのか?
 
60年以上忘れていた本の名前が音オンだけとは言え
 
頭の中に振って来たのか?
 
ぼけてんのか。
 
あす、できたら病院に行こう。
 
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当時一冊五円で何日か借りていた。
気に入った本は十円出せば売ってくれた。
あの古本屋 ( 貸本屋でなくてフルホンヤとボクらは呼んでいた。)の
親父は新聞広告の裏が白いやつをはさみで切って
それを閉じ紐で閉じたものを貸出台帳に使っていた。
その広告の裏に本の名前とボクの名前と住所と
貸出日を鉛筆をなめながら書いていた。
返しに行くと、また鉛筆をなめて横一本線で抹消していた。
回収済みと言う意味だろう。
 
あの親父は子供の目から見ると自分の祖父くらいに見えた。
 
あの親父生きていたら120歳くらいだ。