星一徹、拝一刀を叱る! ( 白土、小島両先生の話してたはずが、、。)

めざせ栄光の星

小学館から1979年に出たカムイ伝の12、13、14巻辺りのタッチと子連れ狼のタッチが似ている。高校の時、学校にカムイ伝を全巻持ってきた友人は姉さんが大学出て出版社に勤務していて受験前の弟に全巻プレゼントしてくれたと言っていた。(いいのか?勉強!)

 

それをそいつがクラスに持ち込んだので、ボクは初めて「カムイ伝」を読んだ。「少年」に載っていた「サスケ」しか知らなかった。少年サンデーの「伊賀の影丸」に夢中だったので白土さんの忍者漫画については全く知らなかった。

 

「ガロ」さえ知らなかったので、「カムイ伝」を通しで全巻読んだ時の衝撃は凄かった。

 

今回、コンビニで廉価本の「子連れ狼」を買って来たので両者を見比べている。楽しい。

 

漫画劇画の研究家の方のツィッターで小島さんが数年、赤目プロに入って白土先生の下書きにペン入れをしていたと教えてくれた。

 

歳は小島さんが三つ上というし、赤目プロに所属しても、小島さんは白土さんの弟子でもアシでもなかったみたい。こういう制作システムは、赤塚不二夫さんとこも、水木さんとこも、その他多くのとこであったらしい。

 

報酬や作者名をどうするかもめるケースも多々あったらしい。(想像だけど)

 

赤塚さんとこでは横田さんがギャラも少ないし名前も出ないとむくれていたと赤塚さんが何かに書いていた。

水木さんとこは大阪からきた池上さんがつげさんがいるのを知って「僕(水木さんの事)なんかより、つげさんの事を『先生。々』と呼んで尊敬していた。」というのがほほえましい。

さいとうさんとこは原稿を手伝った川崎さんの事を「弟子の川崎のぼるが、」とさいとうさんが言ったのを聞いた川崎さんが「弟子なんかになった覚えは、ねえ!」と不穏な発言もあったらしい。

 

なんにしても、ぼくら読者は作品=漫画家(劇画家)だから、作家たちの人間関係よりも作品第一だよね。

 

おまけで、梶原一騎さんと小池朝夫さんの話。

小池さんは大御所に電話で叱られる傾向があるみたいだ。( 演歌の大御所吉田正先生にも叱られたみたい。)

 

「劇画原作者の走りはボクだと思う。」とプレスインタビューに答えたら、梶原さんが激高して電話してよこしたという。

「劇画作家の走りは俺だろう!」と星一徹

「あっいえ。そんなつもりじゃ。」と子連れ狼

「じゃあ、どういうつもりだ!」と丹下段平

「先生の場合は劇画原作者というより小説家で文学者というべきでしょう。」と御用牙。

「えっ。俺が文学者?いや、確かにそうだ。俺は小説も書いてる。」とおだてに弱い空手バカ一代だった。( おだてバカ一代 )

その後、小池さんは梶原さんに銀座でよく奢ってもらうようになったとさ。めでたしめでたし。

 

梶原先生の小説ってなんだ?小説「巨人の星」ていうの持ってるけどな。

 

子連れ狼 28

梶原一騎、おだてに弱い。小池チョーシ良すぎ。

でも、小池一夫さんが居合道の達人だということはあまり知られていない。知らんけどな。