そして、この頃同時期に、この原作者と漫画家のコンビは不朽の名作「タイガーマスク」(ぼくらマガジン、少年マガジン連載)を世に送り出すことになる。
キラー・コワルスキーに取りついたユーコン・エリックの呪い
ルーテーズの愛弟子で長身の好男子がいた。実力派でクリーンファイトに徹していたが人気が出ない。日本に遠征した時、ヒールを演じて見せた。ブッカーの力道山に認められキラーコワルスキーで売り出すとみるみる内に悪役人気が出てメインエベンターとなる。
得意技が二―ドロップで、ある時レスラー仲間のユーコン・エリックと対戦し、誤ってエリックの耳を削ぎ落してしまった。
エリックはこれを苦にして離婚の末、ピストル自殺してしまった。
この事実に梶原一騎先生が有名なエピソードとして書き加え、日本では通説として広まった「ユーコン・エリックの呪い」説と言うものがある。
ユーコン・エリックの事故後、コワルスキーはそのことを大変気に病んで以後ステーキを食すると吐くようになってしまった。削ぎ落されたエリックの血まみれの耳がリングの上でぴくぴくと動いている情景がコワルスキーに取りついてしまった。
肉食もリングに上がることも叶わなくなってコワルスキーはどん底の生活に落ちてしまう。
その生活に耐え忍んだコワルスキーは菜食主義者となり、プロレスラーとしてカムバックしてからは以前のような筋肉の鎧のような体ではなくなったものの、いつも妖気漂う凄みのある悪役に変貌してしまった。
流智美さんがコワルスキー本人に、日本で巷間伝わるところの梶原先生のユーコン・エリックの呪い説を確認したところ、呵々大笑して「誰がそんな出鱈目を言ったんだ?」と言ったという。
本人の弁によるとベジタリアンになったのはダイエットの為であった。
懲りない年金機構
日本年金機構がおよそ百万人の年金受給者にあてて誤った内容の情報を送付したらしい。
年金額や振込先金融機関や口座番号などが他人のものが記入されていたと言うから酷い。
だいたい、年金受給者とは弱者と言っていい。
老い先短い人生において労働して収入を得るすべのない人たちも多く含まれている。
年金だけを頼りとしている人たちである。
そういう人たち百万人のもとに誤った情報、他人の情報が届いた。
年金額150万円だった人が年金額15万円と伝えられたらどうだろう?
二ヶ月に一度近所の郵便局で生活費を出金していた人の所に「貴方の年金振り込み先」として見知らぬ都市銀行の支店名と見たこともない口座番号が記されていたらどう思うだろうか?
不安で不安で気がかりで日常生活のリズムが狂ったり、体調不良になった人もいるだろう。
心労のあまり、病気になった人もいるかもしれない。
それを何だ
ふざけているのか
日本年金機構の職員も厚生労働大臣も緊張感のない薄ら笑いを浮かべながら
辞職しろ
辞めて詫びろ
全く社会保険事務所の昔からやること出鱈目
全く責任感も緊張感もない
ボクは年金受給者として怒りで一杯だ
薄利仕事だが注文は有難い
昨日は3件の注文があったがそれがみんな大阪からだった。
こんなミスはあってはならない事なのだが注文の品が別の人の所に行っては大変だ。
一度だけそういうミスをしたことがある。
その時は二人のお客の商品が入れ替わっていたのだが、ケアレスミスだった。
たまたま、二人のお客さんが寛容な方で助かった。
それにしても、単価は安くてもこうやって注文をくれると言うことはありがたい。
以前銀行に勤めていた頃はこういう考えはまるでなかった。
融資して金利を払っていただいてそれで給料をもらっていたわけだが、
借りていただいているお客さんを心のどこかで見下している所があった。
加えて自分のやりたい仕事でもなかった。
ノルマも嫌だったし、融資先の延滞管理や督促、倒産後の整理なども嫌だった。
今は薄利だからこそ、お客さんにも喜んでもらえるし、やりがいもあるし
働くことが楽しいと思える。
荒木一郎さんのエピソード ②< 君に捧げるほろ苦いブルース >
これは荒木さんの「まわり舞台の上で」に書かれていたエピソードで描くのを辞めようかと思ったくらい詰まらない話。
アリスのファンが荒木一郎さんの所に電話をかけてきたと言う。抗議の電話だと言う。
「あなたはアリスの『帰らざる日々』の歌詞とメロディーの一部を盗作しましたね?」と言う。
「へっ?」
荒木さん、何のことか分からない。まったく身に覚えがない。
わけわからない状態でいると、アリスのファンのクレイマーは、荒木さんの『君に捧げるほろ苦いブルース』の歌詞とメロディーがアリスの『帰らざる日々』にそっくりだと言う。
荒木さんは変だなあと思う。
そもそも荒木さんの楽曲はアメリカのモダンジャズのイメージを切り取ったような感じの曲がほとんどで日本の歌手や楽曲から影響されたことはない。
昨今はミュージシャンどうしでinspireされたとかいうのが大はやりだけど、そういう影響とか感化されたこともないので全く分からない。
「別に真似して作ったわけでもないけど、そんなに言うなら、制作番号とかさ調べてみたら。」
と言ったらアリスファンのクレイマーは大人しくなって電話を切った。
ボクも気になって制作年月日を調べたらリリースされた日が分かった。
荒木一郎さんの『君に捧げるほろ苦いブルース』1975/9/1
アリスの『帰らざる日々』1976/4/5
両方の曲を聴いてみた。
盗作とか、パクったとか、第三者が言うほどの事はない。
逆にファンを装って一方のミュージシャンに電話して抗議をする方がおかしい。
贔屓の引き倒しでアリスにだって失礼な話だ。
第一、七ヶ月も後からリリースされた楽曲をどうやったら盗作できるのか?
どちらのファンかどうかそんなことは置いといて視聴した人が、
「アリスの『帰らざる日々』って、去年リリースされた荒木一郎の『君に捧げるほろ苦いブルース』にちょっと似てるよね。」
「あっそういえばそうだね、」
というのなら理解できる。
こんなクレーマーは願い下げだ。ファンを名乗って欲しくない。
荒木一郎 3大 エピソード ①いとしのマックス
荒木さんは秋田いぬを飼っていた。名前をマックと言う。個人的にバンドも持っていた。高校時代から始めたモダンジャズのバンドを進化させ、その後メンバーの交替もあったがデビューさせるところまでは実力がつかない。
荒木さんは俳優として高校生の時から稼いでいたのでバンドの資金は荒木さんのテレビドラマのギャラなどでまかなっていたらしい。
一方、東海ラジオだかのDJ番組が大人気で其のテーマ曲をシングルでレコードにしたら60万枚の大ヒット。紅白歌合戦にも出る。「空に星があるように」がそれだ。
ビクターレコードから誘われ次の企画が始まる。
自宅で自分のバンドのメンバーを集めて練習していたら曲のさびのところで愛犬マックがかならず吠える。
うるさいマック!
叱りつけてもう一度演奏し、歌い始める。さびでまた愛犬が吠える。
うるさいマック!
そのままデモテープを聞いたビクターのディレクターが、荒木さん、「マック!マック!」って叫んでるけど、タイトルは「いとしのマック」じゃゴロが悪いから「いとしのマックス」にしてしまいましょう、と決めてしまった。
ディレクターは荒木さんが歌うんでしょと言う。
この辺に意思の疎通の齟齬があって荒木さんはバンドの為に作って彼らのデビュー曲にしたかった。ビクターのディレクターは廊下に土下座してお願いする。荒木さんが歌うとまたミリオン狙いとなるからどうしてもと。
無名のバンドが歌っても金にはならない。
「いやだよ。なんで俺が『ゴー!』なんて歌うんだよ。こいつらの曲なんだ。」
ディレクターは泣き落としでとうとう荒木さんは自分で歌うことを了承する。
ゴーの部分を荒木さんが虚無的に、脱力して歌っているように聞こえるのもそのせいか。
でビクターのレコーディングが始まると、ビクター専属の大作曲家吉田正門下の楽隊のチームがいて愛しのマックスがタンゴ調歌謡曲になってしまう。
怒って荒木さん一度だけ録音して一発でOK出して弦楽チームもアレンジャーもお疲れさんと言って全員返してしまう。
後はリズム隊と自分のバンドのメンバーと荒木さんで録音したのが「いとしのマックス」。
簡単な曲と思っている人が多いけど荒木さんの曲の特集をやったミュージシャンが、荒木さんはあんなに難しい歌をあんなに易しく歌っているのかとびっくりしたと言う。
そのはずで元々荒木さんは英語で歌詞をつけて原曲を作った。あとから日本語に変えようとするとシンコペーションが強すぎて替えられない。
曲に会う日本語がない。
桑田佳祐さんの歌い方は日本語を英語の様に歌っているけれどあれもシンコペーションの問題で、元々は英語で構成されたんだろうと荒木さんは言っています。あといとしのマックスを聞いた時大橋巨泉さんが日本で初めてminor7の曲を荒木が作ったと語っただとか、この辺は音楽にド素人のボクには辛いのでカットします。
そういう話が延々と出てきます。
次はチンペイが荒木さんの楽曲を盗作した話か、
恋人の大女優の話です。