親の家をかたづける③

親の家の敷地内には三棟の建物が建っている。母屋は平屋でここに祖父母、両親の居室があった。
もう何十年も未使用の布団がたくさんあり、打ち直しても使えないようなものばかりだったので地公体のリサイクルセンターへ粗大ごみで出した。

「被災したんじゃないよね。」
また、受付のおじさんに同じことを聞かれた。先日、布団類は70キログラム出したところだった。今回も、追加で108キログラムを引き取ってもらった。祖父母や両親の時代の生活に思いを巡らせると、思わず泣きそうになった。

今回は父親名義の年金受給用の普通預金通帳が出て来た。残高が43000円ほどあった。喜んで銀行へもっていったらすでに支払い済みで残高なしの通帳だった。