大阪に単身赴任となった。
妻から電話があった。
「パンジーを庭に植えてよいか?」という内容である。
別に拒む理由はない。
「どうぞ。」
「パンジーのほかにも土とか、プランターも買うけど良いか?」
花の土とか、植木鉢の代わりになる物、それらの値段なんか、たかが知れている。
「どうぞ。」
それが、前の週の話。
次の週、自宅に帰って庭に出たら、、、、、、
庭一面に鮮やかな三色すみれの花畑が広がっていた。まさに「幸せの黄色いハンカチ」状態。「パンジー・ワールド」である。
「パンジー買うって聞いてたけど、全部でいくら買ったん⁉」
「200株。」
その週の土日、ボクは庭でおびただしい数の紋白蝶を見るはめになった。
これが我が家に伝わる「パンジー200株事件」の真相である。