お金の話

 

銀行員時代の私のジンクスの一つに、「小動物が前を横切ると大金が動く。」と言うものがありました。バイクで顧客宅や商店街の集金や両替金を運搬中に、前方を小動物が横切ると大口預金が預けられたケースが少なからずありました。
一番多い小動物は猫で、続いて、いたち、てんなど。意外と犬はいませんでした。あと、あまりに小さくて何なのか、よくわからない動物、ハムスター?のような生き物、家庭で飼われていて脱走でもしたのでしょうか?そういう小動物が目の前を一瞬ですが、走り去ると喜んだものでした。
その日か、よく日には、必ず預金獲得成績が、上がったものでした。金額的には、数千万円くらいから下は三百万円くらいまででしたが。

退職してからは、個人的にふところに小金が入って来るようになって来ました。
初めて買った宝くじが五万円当選したり、十万円いれたまま、タンスの底に忘れていた郵便貯金通帳が出てきたり、遺品整理中、母の財布から三万円が出てきたりしました。
偶然と言うには余りにも度重なるので妻の母親に尋ねたところ、「昔からそういう言い伝えはあるねえ。男の人なら、猫が右から左に横切るとふところに金が転がり込む、逆に左から右なら、金がふところから出て行くとかね。」と言われました。

最近は、めったにそういうこともなくなりましたので、そろそろ運を使い果たしたのかなと思いますし、逆に、久しぶりに今度は超大金の宝くじが当たるかも知れないと思ってみたりしています。ジャンボ宝くじが1億円!とか。さすがにそれは、ないか。何しろ、いつも買い忘れて「あんなもん当たるわけがない!」と負け惜しむ言ってるクチですから。お金は大切に使いませう。