今週のお題「おとうさん」〈父の最期の様子を確かめてからたまたま見たテレビドラマ〉

日曜劇場の第1回、第2回放送分を見た。

私事で恐縮だが、第1回は期せずして、父の通夜のあとに見た。第2回は初七日の法要を終えてから見た。もちろん、このドラマだけではなく、病院の個室では父の顔も見た。

担当医師はボクが東京から到着する夜まで待っていてくれた。勤務時間外だろうに、ボクに父の最期の様子を説明するために待っていてくれたのだ。そして、遺体が病院の外で待っている葬儀社の車に乗せられ発車するまで見送ってくれた。その病院のマニュアルなのか、そういうケースに於けるそのドクターだけのルーティンなのか分からない。しかし、心から有難いと思った。

さて、そんな中で見たテレビが、たまたま日曜劇場だったわけだ。本作は硬派医療ドラマとしては傑作といえよう。――

 

父への思いがこのドラマのイメージとシンクロして、ボクは父を失った悲しみやこれから始まる責任の重さを、一時でも忘れて夢の世界に没頭することができた。