古着を買って着たりしていると運気が落ちるとよく言われた。が、もう、そんな時代ではない。世間の中古品に対する考え方は変わってきている。ネットでブランド古着が安い値段で頻繁に流通している。

ボクも最近は、よく洗濯して古いブランド品ばかり着ている。暑いし、洗濯してもすぐ乾くし、普段着として気楽に着られるのがいい。今は、ラルフローレンのポロシャツにキャピタルのバミューダパンツを穿いている。汗を掻いても着替えはたくさんある。全部、ブランド品で、値段は全部数百円以内のものだ。

サラリーマン時時代のボクだったら考えられないことだ。ブランドなんか興味ないし、面倒だし、高くてもったいないと言う気があったし、それで、普段はジャージか、すり切れたジーパンばかり穿いていた。
そんなこんなで出不精になり、人と会うのも嫌になっていた。厭世的で青白かった。

家族に薦められてエドウィンの七分袖の夏用シャツを買ってもらって着せられたことがあった。こういうのをたぶんお仕着せと言うのだろうが、これが意外に良かった。暑くない。肌触りが良い。洗濯してもすぐ乾くし型崩れもしない。気に入って、こればかり着るようになった。

家族が見かねて、アウトレットやネットでLLサイズで比較的安価なものを捜してくるようになった。サラリーマン時代のボクなら衣服に無頓着だったが今は家族に感謝して着ている。靴もせがれのおさがりをもらうようになった。革靴は磨いて、スニーカーはブラシで洗って干して穿いている。



先日の西日本集中豪雨で、何かしようと思ったが身体は弱っていてボランティアにも行けそうにない。うちにブランド古着が売るほどあるって言ったって、終戦後じゃないんだから、古着はやっぱり送れない。自分で着る分にはいいのだが。それでも、人間、衣食住と言う。被災地の人たちが欲しいものは、まず、これに尽きる。そこでほんの少額の金を送ることにした。なにしろ、金額が少なすぎて義援金とも寄付金とも言えたものではない。ボクにできるほんの少しの事だ。書かない方が良かったと思ったが、文才がないので書き直しもできない。