ボクの頭は一年中、ゴールデンウィークだ。生きてるだけで、人生は素晴らしい。平和な生活があるだけで人間は幸福なのだ。
将来の年金がもらえなくなることや、給料が目減りして仕事を人工知脳に取られてしまうこと、隣国がやたらとミサイルを打ち上げること、交通事故が異常発生していることなどを考え出すと、不安で仕方ない。
が、なんやかんや言っても、先の天皇陛下がおっしゃったように、日本国民は努力して平和を維持している世界的に見ても穏やかだが、意志の強い民族だと思う。
先の陛下は「民度」という表現をなさったが、誠にその通りだと思う。
だけど、そういうきれいごとを抜きにしても、ゴールデンウィーク、特に今年の十連休はありがたかった。休みは休みなので、(なんだかサラリーマンみたいだが、そうではない。ボクは宝くじの当選金で生活している大金持ちだ。ウソ!ほんとは、有名な腕利きの整形外科医だ。これもウソ!波平さんに似ているただのおっさんだ。)ありがたく使わせてもらった。
日頃手を付けることのない本棚の整理をした。驚いたことに、1995年10月刊PHP文庫、中村整史朗著『本多正信』600円の隣に、1995年2月刊秋田書店、横山光輝著『伊賀の影丸3若葉城の巻完結編』があった。
誇りにまみれたこの二冊をみて感無量の思いがした。ボクは、歴史小説マニアで忍者漫画フェチだ。
普通のファンとは異なる。病的に歴史ものが好きなのだ。髪の毛がありさえすれば、ちょんまげを結いたいと思っているくらいだ。ちなみにボクはハゲだ。波平さんだ。
横山光輝先生の『伊賀の影丸3若葉城の巻完結編』というのは、出版社によっては『若葉城の秘密』というタイトルで発刊されている。モデルは、徳川家ゆかりの本多正信の嫡子本多正純の将軍家徳川秀忠暗殺未遂事件『宇都宮の吊り天井事件』である。
影丸は、将軍家守護と幕藩体制保持の為にのみ、使命を受けて敵と戦う。人を殺すことを好まない。オールドファンなら知っているこの葉隠れという忍法を使う。先の東京五輪のころには、木の葉火輪という新技を使っていた。ちなみに現実にこの技を使えるのは日本では、東映と故松方弘樹だけである。
ボクが知っている限りの、『伊賀の影丸3若葉城の巻完結編』及び、『宇都宮の吊り天井事件』、及び横山光輝先生に関するうんちくを羅列するつもりだったが、家の女が督促するのでここらで書くのをやめる。なんて言ってるかって?
「早く、燃えるゴミ出して来なさいよ‼」