純烈のファンクラブの会費は月払いだ。通常の芸能人や歌手のファンクラブの会費のように年払いではない。高齢者が会員だから、一年分全期前納させて次の日、あの世行きというケースもあるだろう。
そうなっては本人や相続人に対して申し訳ないと、そういう配慮もされているそうだ。誰のアイディアだろう?ボクはリーダーの酒井一圭さんの発案だとにらんでいる。
こういう話がある。午前と午後の二部制のコンサート。ラウンド(純烈のメンバーが観客席を回ってファンと握手すること。)で午前の部で握手したおばあちゃんとメンバーが約束した。「午後のチケットも買ったから、また昼から会いましょうね。」
しかし、午後の部にそのおばあちゃんは来なかった。後日、おばあちゃんの家族がメンバーに語ったところによると、「母は純烈さんの夜のコンサートを楽しみにしていたのですが、午前のコンサートを見て帰宅後、亡くなりました。」
ファンは命がけで純烈に会いにコンサート会場に足を運ぶ。純烈のファンはそういう人が多い。
台風15号の時お台場のコンサートで、「台風のせいでたとえ見に来てくれたお客さんが一人だけだとしてもボクらはやります。」と最年少メンバーの後上翔太さんは発言した。
その夜は赤字で興行は失敗だとしても、長い目で見るとそういう愚直な営業の積み重ねは、採算を合わせる為の基本だ。
なにしろ、ファンは命がけで会いに来る。