プロ野球選手の契約金を定期預金として預金として頂く「地方銀行のマニュアル」が実在した。

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ボクがいた地方銀行にはプロ野球選手の契約金を定期預金してもらうマニュアルがある。そのマニュアルにはこうある。

「まず、ドラフトの最低一年前から実家に預金セールスする事。
球団契約のプレス発表日のスポーツ新聞に家族と一緒に万歳写真を載せてもらう事。
本人と名前、もしくはニックネームで呼びあうリレーションを構築しておく事。」

まったく、おバカな記述であるが、そういうマニュアルが実在するのである。

ただし、成功例は一例のみ。その成功例と言っても、たまたまプロ野球選手の契約金を預金としてお預かりする事に成功した営業マンが、その後、叩き上げでその地方銀行の役員になった後に、自慢話で作成したマニュアルだったのである。悪い事に本気で作ってしまった。以後、誰も成功したものはいない。当たり前だ。マニュアルに普遍性と妥当性が認められない。業務をさぼって毎日毎日、何か月もドラフトにかかった高校生の家に遊びに行っていただけのことだ。そんな馬鹿なセールスが、現在の秒刻みで働いているバンカーにできるものか。

さて、プロ野球の契約金と言えば今も昔も大金である。ヤクルトスワローズに投手で入団し、エースとして活躍したある選手がいた。父親が市内の全金融機関に連絡をして、ヤクルト球団から振り込みのあった日に均等に預け入れした。すべての金融機関に同額の一年毎の自動継続式の定期預金として預け入れをした。

父親は集まった金融機関の職員にそれぞれ同額の大金を預けた後で、こう挨拶した。

「せがれはこれから、プロ野球選手としてやって行きます。どうか、皆さん、応援してやってください。本日はありがとうございました。」

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筆者はこのヤクルトスワローズの元エースが大好きである。実は、ヤクルト優勝の時の勝利投手だ。父親も人格者だ。地元の人から尊敬されていた。

一方、この選手とほぼ同時代に市内の商業高校を出て東京六大学に進んだある投手がいた。「法政三羽烏」を相手に一人、気を吐いた。「反骨のカリスマ」で「燃える男」とも言われた。プロでも東京読売球団を打ち負かした。のちに、球界を代表する監督になった。

彼が、プロ入りし、名古屋の球団から契約金が振込まれた時、地元金融機関はどこも預金を獲得できなかった。もし、当時、前述のおバカな銀行の「プロ野球選手の契約金を定期預金してもらうマニュアル」が存在していたとしても無理だったろう。何しろ、相手は「反骨のカリスマ」だから。 

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