花乃かおるさんの『 ビキニ 死の灰 』という漫画が
原水爆漫画コレクション①(平凡社2015年初版)に収録されている。
この漫画は、いつもと変わらない日常生活の延長線上で労働していた焼津市の漁業従事者の方たちに太平洋上で突然降ってきた死の灰という悲劇を史実に基づいて子供たちでも理解できるように描かれたものである。
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現在日本国内でも核に関する国際条約に関して様々な意見があることは理解している。それぞれの立場の人が各々の主張を戦わせている。
それぞれには主義・主張の根拠や信ずる道と言うものがあるので個々に批判を加えるということはできない。
しかし、一方で世界で唯一の核兵器の被害国である我が国において核の脅威に対して
驚くほど無知で無関心な国民がいることも事実だ。
66年前に日本人が体験した悲劇が将来においてまた再び起こらないという保障はどこにもない。
立場や主義はともあれ、我々は核の犠牲になってしまわれた尊い命の事を忘れてはならない。
子や孫やその先の人々のためにも核や戦争のない平和な未来を築かなければならない。