真樹日佐夫原作 影丸譲也劇画 ワル全巻12巻 ワル外伝全1巻 合計13巻をネットで安く売っていたのですぐ買って、送られてきたので一気に読んでしまった。
子供のころ、少年マガジン誌上で露骨な暴力や性描写のシークエンスを目にしてたまげた。そしてこの作家が、「巨人の星」、「あしたのジョー」、「タイガーマスク」、「空手バカ一代」の原作者梶原一騎、高森朝雄の実弟と知ってまたびっくり。
半世紀前に真樹日佐夫が発表した「ワル」という作品は無軌道で破滅的だが少年読者の圧倒的支持を得た高校生ピカレスクロマンと言える。教師の腕を折るというショッキングな冒頭に続いて、立ちはだかるライバル、レスラー、ボクサー、空手家、拳法家、力士、合気道家、柔道家、喧嘩師たちを氷室洋二が次々と木剣で打ち負かす異種格闘技風テイスト満載の展開。
途中から、これは若き日の作者真樹日佐夫がモデルなのではないかと思ってしまった。
第13巻は外伝としてオムニバス形式の短編集。
ワルこと氷室洋二誕生秘話を十分堪能できます。