脚本(船戸与一)ゴルゴ13「アカプルコ散華の夜」の二つの違和感

ゴルゴ13PocketEditionラスト・ループの三作目に

アカプルコ散華の夜(ファイアー・ワーク)」という短編が

収録されている。  

 

脚本協力が外浦悟朗となっている。

日本のハードボイルドのエース船戸与一

ゴルゴを書く時のアルバイトで使う筆名と聞いている。

予想が当たった。

最近はゴルゴを読んだ後に誰の脚本か見るのを

楽しみにしている。

 

船戸与一は、このアカプルコ散華の夜(ファイアー・ワーク)

という小編のプロットだけ書き飛ばしてゴリラ師匠(さいとう・たかを)に

渡したのだろう。

 

絵の奇麗さに反して奇異な感じのシークエンスが二つある。

 

・夏のアカプルコでトレンチコートを着たゴルゴが食事をしている。

・サメやフカのいる大時化の夜の海から潜水具を身に着けたメアリーが

 ゴルゴのクルーザーに突然現れる。

 

この頃はアシは20人いたらしいが、ゴルゴとヒロインと狙撃の対象者は

ゴリラ師匠(さいとう・たかを)が必ずペン入れしていたらしい。

 

船戸与一先生はプロットだけ書き飛ばしてゴリラ師匠(さいとう・たかを)に

投げたものだから困ったアシが適当に描いたための弊害だろうか?

想像したってわかるものではない。