巻頭の 「ビッグ・セイフ作戦」は1968年11月の記念すべきゴルゴ13第一回作品。
初期のゴルゴは、じつによく喋ります。
脚本は小池一雄さん。
おしゃべりなゴルゴ13、能弁なゴルゴ13について刮目してご覧ください。
56年前から使っていた決め台詞の、
「おれのうしろに音もたてずにたつようなまねはするな....。」は、
現在は、「俺の後ろに立つな!」と言うせりふに差し替えられています。
シリーズ中、名作、傑作、いわくつき作品を4篇収録しています。
書店、コンビニで販売される復刻本の中で、特に初期中期の名作を集めました。さいとう・たかをさんが存命中に発表された名作が多くゴルゴ13が最も躍動していた頃の作品群です。
脚本家も小池一夫、K・元美津など日本のハードボイルドを代表するような作家、大家を揃えています。ゴルゴ13揺籃期においてのスタッフ小池一夫、K・元美津などの古参メンバーか後に日本のハードボイルド小説界で有名な大家になるとは、さいとう・たかをさんも思わなかったかも知れません。
船戸与一さんは直木賞作家として有名ですが推理、冒険小説やハードボイルド小説で受賞の常連です。特にゴルゴ13シリーズでは外浦吾朗と言った方が分かりやすいかたも多いでしょう。
小池一夫さんは梶原一騎さんと並ぶ劇画原作者の大家としてまた劇画村塾の創始者として有名です。刃牙でおなじみの板垣恵介さんの師匠としても知られています。