ボクが誹謗中傷を受けている事、本名で記事を書くことに対しての怖さ、家の者がそういう書き込みを見て体調不良になっている事、よってしばらくは記事の投稿を休みたいと告げた。
そうすると友人は何を思ったのか、ボクが記事のギャラが払われていないことに不満を言い出したと勘違いした。
ギャラはそのうちまとめて払う、実名が気に入らないならペンネームを考えるなどと言い出した。
そこから話はこじれた。金のことは一言も言っていないのに友人はすぐ無償で書かせていることの言い訳を言い出した。
ボクは友人が学生時代から知人に借金をして散々踏み倒してきた前科があったことを思い出した。金に汚いというのは嫌なものだ。ボクはますます気がめいった。
それから一度だけ記事を彼の考えたペンネームで書いた。東京都の運営する豊洲市場への移転問題についての考察記事だったが、名前を変えたところで文章の癖が変わるわけもなく、これにも誹謗中傷メールは届いた。
おまけに肩書欄に彼はボクのことを「経済評論家」と書いた。
ボクは彼との交際は無理だと判断した。