梶原先生の男の星座春雷編のP361のルー・テーズのセリフをパクって、反発してる上司に告げたら人事異動で網走支店に飛ばされた。
「いいか。この点をはっきりさせておく。他はどうあれ私の仕事に限ってはあくまで優先順位を決定するのは上司でもない。顧客の人気度でもないッ。私自身の意思だ‼」
梶原先生の男の星座春雷編のP361のルー・テーズのセリフをパクって、反発してる上司に告げたら人事異動で網走支店に飛ばされた。
「いいか。この点をはっきりさせておく。他はどうあれ私の仕事に限ってはあくまで優先順位を決定するのは上司でもない。顧客の人気度でもないッ。私自身の意思だ‼」
しばらくのブランクの後、復帰したちばてつやは、まるでわが子の悲しい死を克服した強い父親のようだった。画力は冴え渡り、高森朝雄の原作ストーリーも「ジョーが生きて魂を宿して作者達を引っ張って行く」と言われるほどセンセーショナルな展開でストーリーは動いた。
今では伝説となった力石徹の葬儀だが、講談社は実際に葬儀会場を設営し、全国から多数の読者が参列した。 昭和45年3月のことだった。
三島由紀夫に関しては、講談社の編集者に「僕は毎週水曜日に少年マガジンを買う」と語った話とか、夜中に編集部にタクシーで乗り着け「今週号を買いそびれたので売って欲しい」とねだった話とか、市ヶ谷突入前日に「最終回はどうなるか? 教えてください。私には時間がない」と語った等と伝えられている。
真偽のほどは分からない。しかし、それらのいずれもが本当であっても不思議ではない。
よど号をハイジャックし、北朝鮮に逃亡した赤軍派は「われわれは『あしたのジョー』である」という声明を発表した。世間の大人達は「何を唐突な!」「犯罪者の幼稚な妄想!」と切って棄てた。それほどこの物語は日本の社会に多大な影響を与えた。