「野獣」1970年横山光輝作品

1970年に横山光輝週刊プレイボーイに連載したハードボイルドコミック。五億円の密輸ダイヤに目を付けた東大寺邦夫は出所後、殺人を繰り返し、複数の暴力団組織、警察に追われる身となる。暴力団組織との抗争は、東京、大阪、倉敷と続き、瀬戸内海のカスミ島でダイヤ奪取目前にヤクザに銃撃され、五億円のダイヤとともに海中に沈んでしまう。

1970年は巨匠横山光輝の全盛期で最も脂の乗り切った時期である。画力もストーリーも冴えわたっている。2008年に講談社漫画文庫から復刻版が出されている。313ページ、650円手のひらサイズのコンパクト版である。多才多能の巨匠のピカレスク・ロマンを堪能してみてはどうでしょうか。

EXILEタカヒロを名乗る偽メールは迷惑です‼

ボクは詐欺師に警告する‼➡EXILEタカヒロを名乗る偽メールは迷惑です‼

ボクのスマホEXILEタカヒロを名乗るメールが来た。こんなの、本物であるわけがない。偽メールの詐欺に決まっている。誰だか知らんが馬鹿な真似をするな。そんなつまらんことは友達同士でやってろ。もし、詐欺師がやっているなら、社会の迷惑だから、やめろ。そんな暇があったら、真面目に仕事しろ。大馬鹿野郎‼アニマル浜口に叱ってもらうぞ‼仕事に行け‼まっとうに働け‼

アンパンマンのおまる

幼児用のアンパンマンおまる。5ウェイ方式。単三乾電池別売り使用。5200円。シャワー音、歌、それにアンパンマンの声で「うんち、おしっこ、ひとりでできた。偉い偉い。」とほめてくれる。おむつ離れの時期の子供には良いかもしれない。
ただ、「うんち、おしっこ、ひとりでできた。偉い偉い。」というアンパンマンの声は戸田恵子さんだから、再婚した井上純一さんは生まれた自分の子には使えないだろうという気がした。なにしろ、別れた元妻が、アンパンマンの声を担当しているのだから。大きなお世話だったかな。これは。

ボクの編集者からのメール

この前、ある女性と何十年ぶりかで電話で話した。

彼女は相変わらず元気だった。去年から後期高齢者になったとか。
次の日にメールが来た。「最近、昭和のことを考えるの。良い時代だったわねぇ」と。
 
高校時代に授業をサボっては、地元のジャズ喫茶に入り浸っていた。
常連客の兄ちゃん姉ちゃんには本当に親しくしてもらい、可愛がってもらった。
あの頃が懐かしい。今では皆ジイさんバアさん。マスターは鬼籍に。
 
数年前にはまだ営業してたけど、今はどうなったか。
 
アンタと荒木さんの「ありんこアフター・ダーク」に触発されて、ついつい昔を懐かしむ。
センチメンタルはガラじゃない。

野坂昭如と荒木一郎・昭和のヒーローたち

「星に唄おう」 空に星があるように (番組テーマ)

YouTube荒木一郎さんのライブの様子を見ている。ほんとは15000円出して荒木さんのライブの完全収録版DVD(メイキングビデオ付き)が欲しいのだが、我慢している。妻が横から覗いて、野坂昭如⁉いつまでも若いわね、と言う。
そんなわけないだろう。荒木一郎だよ。野坂先生はノーリターンだし。
えっ⁉この人が荒木一郎なの。志村けんにも少し似ているわね。
と、めちゃくちゃなことを言う。

絶唱!野坂昭如~マリリン・モンロー・ノー・リターン [紙ジャケット仕様]


妻は、野坂先生の本も読んでいないのになぜ名前を知っているかと言うと、歌手としての野坂さんをテレビで見たことがあるという。荒木一郎については知識がなかった。両者を見間違うこと自体がとんでもないことで、ボクらの年代ならまず、そんな間違いはしない。第一、野坂先生はもう、鬼籍に入っている。

さて、両者は交流があったかと言うと、あったらしい。野坂さんが、一方的に荒木さんのファンだったらしい。顔を合わせると何かにつけ、荒木さんのそばに来て、「かっこいいなあ。君は、かっこいいなあ。」と言って憧れの目で見ていたそうだ。
あと、勝新太郎さんと、立川談志さんと、松田優作さんは、荒木一郎さんの大ファンだったようだ。勝さんは干されていた時代の荒木さんに仕事の世話をし、立川さんは不遇な時代の荒木さんの精神的支柱となり、松田さんは荒木さんの演技指導を受けたのち、荒木さんを尊敬していたらしい。
渋谷の裏通りで荒木さんがリンカーン・コンチネンタルかなんかを運転していたら、へたくそなタクシーと対向して身動きできなくなった。荒木さんがかっとして「馬鹿野郎‼」と怒鳴ったら、タクシーに乗っていたのが松田優作さんでうれしそうにタクシーから飛び降りて、「荒木さん‼」といって駆け寄って来たという。

野坂昭如勝新太郎立川談志松田優作みんな旅立ってしまった。昭和のヒーローたち、、、。

【Amazon.co.jp限定】YUSAKU MATSUDA 1978-1987 MEMORIAL EDITION [生産限定盤] [UHQCD + CD + DVD] (Amazon.co.jp限定特典 : メガジャケ 付)



荒木一郎の世界を読み解く

まわり舞台の上で 荒木一郎

文遊社刊「まわり舞台の上で」と、小学館文庫の「ありんこアフター・ダーク」を比較して読み合わせている。前者はインタビュー本で、後者は自伝風小説である。
ボクの知りたいのは昭和40年前後の日本や東京の世相や風景である。そのころ、青春時代を過ごした人々が今、後期高齢者などと呼ばれ始めている。人は誰しも老いる。そして死んで行く。だから、生きているうちは後悔の無いように頑張って生きたい。老いたからと言って悔いることはない。一生青春だとか無理な見栄を張る必要もない。自然体で力を抜いて自分らしさを失わなければいい。しかし、老いは誰にでもやってくる。同じように青春も誰もが経験することである。
いま、73歳の荒木一郎さんの青春の日々をこの自伝小説を読むことによって知ることができる。

ありんこアフター・ダーク (小学館文庫)



『大学なんかに行かずにさ、バンドをやっていきたいんだ。』
   ~「ありんこアフター・ダーク」の帯より

〈十八歳から二十歳まで、私は、ダンモのバンドを持ち、タイコを叩いていた。街には、チンピラのヤクザが溢れていたが、私たちは、それとは違う意味の不良だった。私は、いつか小説を書こうと思った。その路地裏で起こったいくつもの出来事、いくつもの青春をジャズの音にのせて書いてやろうと思った〉
   ~「ありんこアフター・ダーク」のあとがきより