霧の波止場・港のお洒落なバー

若き日のサラリーマンだった嵐山光三郎さんは給料袋を白のスーツのポケットに押し込み、横浜の港の近くのお洒落なバーに飛び込んだが、浅丘ルリ子はいなくて、力道山みたいな体型のママがいた。波止場にも裕次郎はいなかったし、倉庫の裏で不良外国人も麻薬の密輸取引もしていなかった。

東京っ子にもミーハーはいたんだなあと思うと微笑ましい。