少林寺拳法の思い出

少林寺拳法は、戦後、中野道臣先生(宗道臣)が始められたもので歴史は浅い。
と言っても開祖以来七十年以上経っている。


少林寺の町に生まれたのに拳法を習わなかったボクは後悔している。

少林寺拳法にまつわる思い出は断片的なものしかない。子供の頃、少林寺の人が夏祭りの夜市で道端に座り、大きな石の塊を素手で割っていたのを覚えている。


今で言う反社会的勢力で港組と言う暴力団が解散させられた。若い衆らは少林寺の弟子になり、更正した。「不良狩り」と言う伝説であるが子供だったので記憶にないが、噂は聞いた。


女郎屋の息子で素行の悪い少年がいたが、更正して成人した後、高松の方で道院の先生になった。


なにしろ、地元の警察官や自衛官、教員、役場の人、駅員、散髪屋、魚屋、薬屋、本屋、学生、女子供、近所の兄ちゃん、等々、多くの町の人たちが少林寺拳法を習っていた。

今でも、親の家に帰ると当時の思い出が蘇って、とても懐かしい。