YouTube荒木一郎さんのライブの様子を見ている。ほんとは15000円出して荒木さんのライブの完全収録版DVD(メイキングビデオ付き)が欲しいのだが、我慢している。妻が横から覗いて、野坂昭如⁉いつまでも若いわね、と言う。
そんなわけないだろう。荒木一郎だよ。野坂先生はノーリターンだし。
えっ⁉この人が荒木一郎なの。志村けんにも少し似ているわね。
と、めちゃくちゃなことを言う。
妻は、野坂先生の本も読んでいないのになぜ名前を知っているかと言うと、歌手としての野坂さんをテレビで見たことがあるという。荒木一郎については知識がなかった。両者を見間違うこと自体がとんでもないことで、ボクらの年代ならまず、そんな間違いはしない。第一、野坂先生はもう、鬼籍に入っている。

さて、両者は交流があったかと言うと、あったらしい。野坂さんが、一方的に荒木さんのファンだったらしい。顔を合わせると何かにつけ、荒木さんのそばに来て、「かっこいいなあ。君は、かっこいいなあ。」と言って憧れの目で見ていたそうだ。
あと、勝新太郎さんと、立川談志さんと、松田優作さんは、荒木一郎さんの大ファンだったようだ。勝さんは干されていた時代の荒木さんに仕事の世話をし、立川さんは不遇な時代の荒木さんの精神的支柱となり、松田さんは荒木さんの演技指導を受けたのち、荒木さんを尊敬していたらしい。
渋谷の裏通りで荒木さんがリンカーン・コンチネンタルかなんかを運転していたら、へたくそなタクシーと対向して身動きできなくなった。荒木さんがかっとして「馬鹿野郎‼」と怒鳴ったら、タクシーに乗っていたのが松田優作さんでうれしそうにタクシーから飛び降りて、「荒木さん‼」といって駆け寄って来たという。

野坂昭如勝新太郎立川談志松田優作みんな旅立ってしまった。昭和のヒーローたち、、、。