中村雄二郎先生が亡くなった。
大学時代、ゼミが先生のフランス社会思想だった。というか、それしか残ってなかったので、しょうがない選択だった。(笑)。ルソーの「不平等起源論」の原書(フランス語)を読んで、それについて議論するというゼミだった。
私は選択したドイツ語、いや英語さえちゃんと読めない。フランスの古典などちんぷんかんぷんである。
飲み会と、最初の数回出席しただけでトンズラした。しばらく経って行ったら、誰もいない。
後で聞いたら、皆で富津に合宿に行っていたとのこと。「誘っても来なかったよね」と笑いながら言われた。「だな」と答えて笑った。
中村先生は良い先生だった。自分はクソみたいで不真面目な学生だったので申し訳なかった。
ずっとずっと申し訳ないと思って生きて来た。
その時に買ってた桑原武夫の「ルソー研究」と「エミール」は、後に子供二人が大学時代に大いに活用してくれた。
捨てずに置いといて良かったなと思った。ルソーにだけは詳しくなれてて良かったと思った。
もう少し真面目に生きれば良かった。
ちょっと悲しい。人生は後悔ばかりだ。
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彼は真面目で勤勉な絵本作家です。多少謙遜もあるけど素晴らしい学生生活を送ったと思います。(記録者注釈)