2019-05-10 ケイちゃん、電車を止めた‼十七歳だった。 「すみませーん‼今、母と妹がこっちに向かって走ってるんで。」ケイちゃんは、そういって電車の運転士に待ってもらった。田舎の在来線の運転士は、お人好しで発車を遅らせてくれた。今だったらとても無理だ。その時、ケイちゃんは高校二年生。十七歳だった。