ケイちゃんと田舎の時間

また、指輪を買いに行った。店に鉢植えのパンジーがあった。店員はケイちゃんを覚えているから、「もう、(東京は引き揚げて)帰ってらしたんですね。」等と言っている。ケイちゃんは、パンジーの世話の仕方をながながと、してから、一月に亡くなった父の話などしている。田舎に帰ると、途端にのんびりしてしまう。田舎は時間が、ゆっくりと流れている。  ボクはケイちゃんの「パンジー200株事件」の事など思い出しながら、喫茶店でもないのに店員に、二杯めの昆布茶をもらって、ケイちゃんと女店員の話をぼんやりと聞いている。
皆さん、寒さ厳しき折り、風邪など召しませんように。