つげさんの紀行文によく登場する立石さんと言う親友がいる。
仲が良いのか悪いのか
つげさんは立石さんのことを、酔狂、退屈男、ニヒリスト、鉄面皮、気難しいなどとこき下ろす。
立石さんはつげさんのことを、エゴイスト、我執が強い、いつからそんなに強情な人間になってしまったのですか等と、敬語で喧嘩を売って来る。
別れ際に立石さんは、「また、つげさんのふくれっ面を見に来ますよ。」と捨て台詞を残して帰って行った。
いやはや子供の喧嘩である。
しかし、案外こういう関係は長続きする。
微笑ましくも羨ましい。
ボクにもこういう親友がいたが先月亡くなってしまった。
合掌。