ネットで闇バイトを募り全国で強盗殺人事件を起こしたグループと日本人によるフィリピンを拠点とした特殊詐欺事件のグループが同一犯だったと聞いて呆れる。
犯罪を犯し人の財産ばかりでなく生命まで奪ったのであるから極刑に処すべきは当然である。
詐欺事件の被害額は60億円とも言われている。犯人グループは逮捕されたわけだからせめて一日も早く被害者に被害額を回復させてあげて欲しいがすでに犯人グループが費消してしまっていることも十分考えられるので被害者の方たちには期待するほどの額は返還されないと思う。
14年以上前に五稜会事件と言うのがあった。指定暴力団傘下の闇金融事件である。
被害者数5490人
被害額161億1300万円
被害回復金額23億7800万円
配当率14.7%
じつは精神疾患のあるわが義妹が闇金に3万円借り入れしそれがもとで無知な母親が闇金に脅されるまま四百数十万円を支払った。43万円ほどが東京地検から振り込まれた。その金を義妹がパチンコで費消してしまったと言う笑えない恥話が我が家にはある。
その事例から言うと今回の特殊詐欺事件、広域強殺事件の被害額に対しても被害回復金は被害者の方々にとっては期待外れの額となってしまうのではないか。
しかし強殺事件の方は傷つけられ命を奪われた人もいる。恐ろしいことだ。遺族の方からしたら謝罪も反省もいらない。犯人が憎い。犯人を全員死刑にしてくれと思われる方もたくさんいるだろう。
当然だ。犯人の行為は人間のすることではない。決して許されるものではない。
それに比べ想像される被害回復額のあまりの少なさに唖然としてしまう。
