身内が、
サラ金で借りて返せなくて
闇金に手を出した。
闇金の督促は凄まじいもので「お前とこのガキをさらうぞ‼」、「内臓を売れ‼」などと、電話で脅す。
ボクも、テレビでは見たことあるが、身内に
闇金に借り入れして脅されるようなのバカな奴がいるとは思わなかった。
弟が
サラ金(
闇金でなく
サラ金。
闇金は違法。
サラ金は金融業。)で借りる時、父親が連帯保証人になっていたので、父が亡くなってからはボクのところにまで、督促して来た。①ボクは自分で裁判所に行き、
相続放棄した。
サラ金の完済は母親がしたそうだ。
闇金の方は督促された一部を母親が支払った。
②〇亀警察署に相談に行くと、
「利率は4000%を超えている。ほっとけばいい。暴力の被害に遭ったり、子供が誘拐されたら、その時は来てください。」
と、言われた。不親切な〇亀警察署の対応にはまったく腹が立つ。
〇亀警察署では、アド
バイスもなく、突き放されただけだった。あてにしないと決めた。ボクは、
闇金から、督促電話の都度、弟に相手の住所番地を訊ねさせた。
「返済金を現金書留で送るから、住所を教えてください。」
と、言わせた。
闇金の電話番の中にもアホウがいて、こんな手に引っ掛かって何人かが、住所を言った。ボクなら、警察に踏み込まれないかと考える。
闇金は20先あったが、根っこはひとつだった。これはのちに、警視庁と
東京地方検察庁が
闇金を運営していた反社会的勢力の構成員を逮捕し、
スイス銀行の口座を差し押さえた時にも分かった。
20の
闇金は電話番号と名称を変えただけで一つの組であった。住所番地を明かすと警察に乗り込まれるかもしれないと言う知恵のない何人かの
闇金の電話番は住所地番を明かした。
ボクは、即日、それらの
闇金に
内容証明兼
配達証明郵便を出した。以後の支払いはしない、これ以上督促を続けるなら、警察とも連携の上、法的手続きに着手すると明記した。それで、督促は一気になくなった。
しかし、それは、ボクは住所がわかったところで、〇亀警察署の警察官に教えなかった。教えたところで、事なかれ主義の痴呆公務員の田舎警察なんか、あてにならないという事は明白だ。
③その点、警視庁捜査ニ課と
東京地検は、凄い。やがてその反社会的勢力を一網打尽にした。○○系
暴力団○○会の下部組織のチンピラが
闇金をやっていたらしい。容疑者逮捕後、すかさず、
スイス銀行の口座を差し押さえた。
弟が
闇金に脅され、母親が支払っていた金員は五百万円ほどだった。
東京地方検察庁から、弟当てに被害金回復のための金額告知を求めて郵便が届いた。
弟も、母親も、ばかだから、何が書いてあるのか理解できない。
親子ともども小学校三年くらいで、登校するのを辞めているので難しい漢字が読めないし、字を書くのが大の苦手だ。手紙も書けない。ボクは中学は出ているので、いつもバカ母子の代筆をさせられてきた。
ボクが親の通帳や送金受領書を調べて被害金額を四百数十万円と書いて
東京地検に送ったのは締め切りの一週間ほど前だった。
数年たって、弟には被害認定額、四百数十万円の十分の一の配当がなされていた。それは本来、母親に返すべき金だが、弟のバカは着服して、パチンコに使ってしまった。
全く馬鹿にツケル薬はない。また、
闇金に手を出す前に弟を救えなかったボクもバカだ。
両親が弟の借金騒動に巻き込まれているのに、気づかなかったボクは大馬鹿者だ。
今では、母の面倒は見るが、弟とは距離を置いている。と、言うよりは何かしでかしはしないかと監視している。
情けないが仕方ない。世間様に迷惑を掛ける訳にはいかない。
血は水よりも濃いと言う。