病室人間模様❗

貧乏そうなじいちゃんと、体育会系のじいちゃんと、わしと、紀州ドンファンに似たじいちゃんの四人が同じ病室にいる。
貧乏じいちゃんは今から、退院するのだが、しきりと『高額納税者』 と言う単語を口にする。「わしは、高額納税者で保証人も高額納税者じゃ。ここの病院」 の払いはお国がする。しかし、その高額納税者の紙がわしの所に来んのんじゃ。

わしがいるのは、大きな会社で紙がすぐには、回って来んのじゃ。今が7月じゃから、10月末までには、9割方、払える、いや、年内には払えると思う。

じゃから、それまで待ってくれんかのう。今は、手持ちがねえ。

いやはや、貧乏じいちゃんの論旨破綻。語彙破裂!

第一、高額納税者は、ないだろう。高額医療費の限度額認定証と、言いたかったらしいが、やたら、つまようじで歯に詰まった病院食のおかずの菜っ葉をほじくりかえしながら、話するので、マナーもなんもあったもんじゃねえわ。

あと、二人のじいちゃんの方がもっとおもろいけど、検温の時間じゃからまたな!

明日から、入院するのだが、、、。

床屋に行って来た。市役所の環境センターへ廃品のダンボールとカン、ビンと、故障して廃棄するトースターを持ち込んだ。洗濯した。郵便局でお金をおろした。着替えやタオルをスーツケースに詰め込んだ。

 

明日、入院して、明後日、手術。

 

相変わらず、不安で、不定愁訴が、収まらない。

 

しかし、それもこれも自分の身に起こっていることで、自分の問題、自分の責任、自分で解決しないといけない。解決できないならあきらめて生きていくしかない。

 

死ぬかと思った〈 大政治家の心臓手術を成功させた病院でボクが受けた医療ミス 〉

李登輝総統が心臓カテーテル治療の第一人者だった光藤和明(みつどう・かずあき)医師によりカテーテル手術を受けたのが2001年4月。ボクの心臓僧帽弁膜症手術が2009年。もちろん、ボクは光藤先生にオペしてもらったわけじゃないけど、そういう有名な先生のいる病院なら、間違いないと思って入院させてもらった。

ところが、当時のボクの執刀医は手術を失敗した。そのことを揉み消そうとした。術後、別の医療機関で診断を受けたボクは緊急で再手術となった。再手術も当初の医師が行った。再手術は成功したが、担当医は二度とボクの前に現れなかった。

若い研修医と懇意になり、「あれは医療ミスですよね。」と言うと、彼は「私もそう思う。」と言った。若い研修医とボクの執刀医の間にどう言う話があったかは知らないが、その若い医師はボクと話した二日後に急遽、転勤させられてしまった。


手術まであと三日。
明後日の10時に受付に来て入院手続きをするようにと言われた。ボクが漠然とした不安を抱いたのは、実は病状や手術の内容について何も聞かされていないからだった。今日こそ、担当の心臓血管外科の医師からきちんとした説明が聞けるものと思って病院へ行った。

しかし、呼ばれたのは、口腔歯科と麻酔科だった。どうでもいいような注意事項の説明が終わった後、不安そうなボクの顔を見て麻酔科のドクターはボクに尋ねた。

ボクは、手術に関する説明や病状について何も聞かされていないことを話した。人のよさそうな麻酔科の若いドクターは「本当は心臓血管外科のドクターが説明しなければいけないのですが。」と言いながら、「一般的に。」とか、「私が手術中に見聞きした話では。」とか、注釈や前置きをしながらボクの質問に答えてくれた。


「その動脈瘤は切り取ったら、記念に持って帰っていいのですか?」

と超おバカな質問をボクがすると、麻酔科の若いドクターはまじめな顔で説明してくれた。
「それはできません。動脈瘤は観音開きに切開して、中央に人工血管を通して、最後に縫い合わせます。もし、切除したとしてもホルマリン漬けにして病院で保管します。」

無知蒙昧な不健康患者のボクの不安にいちいち、ていねいに答えてくれた、麻酔科の若いドクターに感謝している。もやもやとした不安な気持ちが少し晴れた。

純烈酒井リーダーが長州力引退を熱く語るからボクも黙っちゃいられない‼

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ご苦労様でした。吉田光雄さん。長州力の看板を44年もの間、守ってこられて。好敵手天龍源一郎さんとは違った意味でのミスタープロレスと呼んでいいだろう。
純烈の酒井さんにとっては長州力は初めて身体にさわったレスラーだったらしい。初めて見て触れて強く雄々しいプロレスラーとして認識したのが、長州力だったわけだ。

初めてといえば、日本人レスラーのマイクパフォーマンスで、レスラー自身がレスラーに向かって呼び掛けてのは、長州力藤波辰爾に使ったのが初めてだったらしい。

アントニオ猪木も、大仁田厚も、ラッシャー木村も、マイクパフォーマンスは、観客に向けてのものだった。
アントニオ猪木は、「どうですかー!お客さんー!」とか、
「元気ですかー!」と言っている。

大仁田厚は、客に向かって、
「これが、オレの、オレの、オレの、生きざまじゃー!!」と、連呼絶叫する。

ラッシャー木村は、律儀に、
「こんばんは、ラッシャー木村です。」と、大観衆に挨拶してしまう。


日本初の対レスラー用のマイクパフォーマンスを反芻する。


「藤波ーっ!オレはお前のかませ犬じゃーないぞーっ!!」



長州力がこう叫んだ瞬間から、日本のプロレスは新しい時代を迎えた。長州力が『革命戦士』と呼ばれた由縁である。
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野良犬

今さら、四十才前の妻子持ちの男に言うことじゃねえわ!


何度言っても忘れる。約束は守れとやかましく言っても忘れてしまう。時刻も守れない。時と所と約束が守れない。
本人は、大真面目に、社会の不条理や無責任な同僚の悪口を言う。
どの職場でも、自分の理想と乖離し過ぎていると不平不満を言うので長続きしない。
必然、金がない。生活が苦しい。サラ金闇金で借りる。返せず、親に尻拭いさせる。
青い鳥症候群、貧乏神、疫病神、くず、誇大妄想。

皆さん。そういうバカを一目見たいとお考えでしたら、ご一報ください。まさに、とびきりの、『人間のクズ』を、お見せできると思います。

手術まであと五日〈帰ったら妻が目の下にタマゴのしろみの薄皮をパックしていた〉

ボクを元気付けるために笑わそうとしているのではないようだ。

「なにしてん?」

「目の下のしわが取れるて聞いたから。」

「ええけど、そのままの顔で客に会うなよ。」

「なんで?ミルマスカラスみたい?」

「いや。エルサント。」

「誰?それ。仮面貴族より強い?」

ルチャリブレの神様。」

「やったーっ!」

妻は喜んでいるがボクは内心、エルサントのことを、お化け仮面と呼んでいる。別名、白塗り仮面とも言う。