馬場正平さんの著作を見ているとカールクラウザーとビルミラーが野生児バディーロジャーズをリンチ負傷させた事件の真相はこうだ。
その時、同じロッカールームで事件を見ていたジャイアント馬場さんの記述による。
日本で伝えられているようなカールクラウザーとビルミラーの挑戦を受けないバディーロジャーズの態度に怒った二人が卑怯なチャンピオンに制裁を加えたと言うものではなく、興業上の利権をめぐっての対立だったと言う。
ともあれ、バディーロジャーズの負傷、長期入院のため、馬場選手との五連戦は中断し、流れてしまったと言う。馬場選手にしてみれば、いい迷惑でとんだとばっちりと言う他ない。
しかし、まだグリーンボーイで大人の世界の思惑について行けなかった馬場さんは引き下がるしかなかったようだ。