もう新幹線が東京に着くから早く自己紹介文を考えて
何の話だ?
雑誌によく載っているあなたの子どもさんをスターにしませんかと言うやつに
乗せられてその気になって妹ととっくに分かれた昔の亭主が子どもを
連れて広告主のインチキ芸能プロダクションに面接に行った時のことだ。
妹は中卒と言うことになっているが小学校の3年くらいまでしかまともに通学していない。漢字も知らないし九々も言えない。別れた亭主も義務教育よりは少年院の方が長いくらいだ。
ろくでなし同士が一緒になって、子供はそれより前にできていたが
身内から見ても全く愛嬌のないガキをインチキ芸能プロダクションのオーディションを
受けさせ、あわよくばジャリタレに仕立て上げて稼ごうとしたのであった。
ふつう、この手の芸能プロダクションは合格させていいレッスンを受ける学校があるからと、インチキ芸能学校を紹介して、法外な入学金と月謝を取ってトンズラするのが常套手段だが、妹の子は不合格になった。