つげ義春先生と本宮ひろ志先生はどちらが貧乏だったか

つげ義春: 夢と旅の世界 (とんぼの本)

 

いつも変わらぬ貧乏話とつげ義春さんはエッセイで言うけれど、本気にするまい。人生山あり谷あり。病める時も富める時もあるはずだ。

 

ただ漫画家と言う職業についていうなら、本宮ひろ志先生の同世代の同業者が指摘する本宮ひろ志先生の東京生まれ東京育ちの漫画家であると言うアドバンテージについては

つげ義春先生には通用しない。

つげさんには本宮さんと決定的な違いがある。

本宮さんはおよそデビューから若さと情熱で力任せに作品を描いてきた。

 

俺の空 第1巻

つげさんは東京生まれと言う出自さえをも自らのオブリゲイションやコンプレックスに作り変えてしまった。そしてそれこそがつげさんらしさ(優しさや大らかさ)でありファンとしてボクが惹かれる所以である。