漫画界で一番けんかが強いのは誰だろう?

漫画界で一番けんかが強いのは誰だろう?順位は付け難い。

 

日本で初めてスクリーントーンを使ったつのだじろう先生も極真空手8級とか7級取得者と聞いた。大山倍達先生とのタッグで梶原ブラザーズと演じた喧嘩は、漫画ファンの間では伝説だ。

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元下町の半ぐれ少年自衛官出身、本宮ひろ志先生は、漫画より喧嘩が得意だと言う。売る気はなかったのに業界のパーティーで神様手塚治虫相手の逆鱗に触れ、結果として漫画より大手塚に喧嘩を売った男として有名になる。

 

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梶原一騎先生は柔道、空手、算盤の有段者として有名で、主に銀座、赤坂、六本木の高級クラブで酩酊、大暴れ、国家権力相手の大喧嘩は自伝に書いている。

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以上は冗談半分だが、シャレにならん格闘家は以下の三先生だ。

元大相撲三段目、財団法人日本相撲協会公認漫画家、琴剣(ことつるぎ)氏。大相撲からスカウトを受けた時、相撲の稽古は午前中だけ、午後からは漫画でも何でも好きなことをして生活できると言われ、腕に自信の琴剣さんは一気に三段目まで上り詰めたが、午後は雑用や関取の世話でさっぱり漫画家修業はできなかったとか。

三段目力士がどれくらい強いかボクにはわからない。しかし、ものすごく強い。きっと。   

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次は、習志野空挺団出身漫画家板垣恵介氏。板垣先生は「バキ」の作者としても有名だがアマチュア格闘家、格闘技研究家としての一面もある。学生時代は少林寺拳法、また、自衛隊ではボクシングの選手として国体に出場している。合気道の道場に他流試合に行ったりしている。自衛隊出身の漫画家がどのくらい強いかボクは知らないが、弱ければ、格闘技漫画のネタは作れないから、きっと本当に強い。

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最後に、元極真空手師範、漫画原作者真樹日佐夫氏。映画俳優でも稼いだが、小説や映画、劇画の原作の印税でも稼いでいるようだ。

故真樹先生の最期の著作、泣けた。高校生の真樹先生と同棲していた年上の女性を生涯愛し、世話をし、最期を看取り見送った。これがほんとの強さ。実際は優しく、守るべきもののある男は強い。自分に厳しく周りに優しい。

弱者に優しい男が喧嘩に負けるストーリーは真樹先生の原作にはひとつもない。

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