新型コロナウィルスの対策としてホームワークがスタートした。
効率が良いので深夜、家人が寝静まった後、和室で一人作業をしていた。
二時を回り、うつらうつらした時、幼児の笑い声が聞こえた(ような気がした。)

それは一瞬だったが、小さな子供の笑い声のようで、弱々しくてはっきりとは聞き取れなかった。
思わずぞ~っとした。身の毛がよだつというのはこのことだろうか?
一瞬だったので、気のせいかと思い直して作業に戻った。

すると、また、子供の笑い声がした。
先ほどより弱々しいが、はっきりと聞こえた。

ボクは「わあーっ!!!」と絶叫した。
寝室へ飛んでいき寝ている家人を起こした。
家人と和室に戻り、隅々まで部屋を見たが誰もいなかった。



翌朝、和室の文机の下からスィッチが入ったままのアンパンマンのおもちゃが出てきた。
親戚の幼児の忘れものだ。
ボクが文机に寄り掛かるたびにセンサーが反応して録音された声優の声が流れていたのだ。


アンパンマン おおきなよくばりボックス