山川惣治は、ジャングル大帝、仮面ライダー、カムイ伝等、手塚治虫・石森章太郎・ちばてつや・横山光輝・梶原一騎・辻なおき・白土三平・川崎のぼる等の漫画家に影響を与えた伝説の画家
明治41年福島県生まれ。
平成4年に84歳没。その生涯で少なくとも日本を代表する七人の大漫画作家に影響を与えている。
まず、神様・手塚治虫の「ジャングル大帝(1950)」。これは、山川惣治の「少年タイガー」(1933)及び「少年王者」(1947)の影響を受けた。アフリカの奥地で動物達と共存しながら悪と戦う。主人公が人間の少年から白いライオンの子に変わったと言う点を除けばプロットはそっくり。
石森章太郎「仮面ライダー」(1971)は、「虎の人」(1949)の人造人間と言う設定がそっくり。
大家・辻なおき「タイガーマスク」(1972)も、「虎の人」。これはタイガーマスクと虎の人の絵がまったく同じ。瓜二つ。
名人・ちばてつや「紫電改のタカ」(1963)は、「ノモンハンの若鷲」(1939)だ。戦記物なので似るのはやむを得ずだが思想的には真逆のところが救われる気がする。
横山光輝「バビル二世」(1971)のしもべ「ロデム」は黒豹の形をした変身生物だがこれは「少年王者」(1947)の主人公の親友・黒豹「ケルク」。「しもべ」と「親友」。呼称は違っても常に主人公に寄り添い従い危機を救う役所は同じ。
梶原一騎。「チャンピオン太」(1964)の必殺技「ノックアウトQ」。これに関して梶原は山川先生の拳闘物語「ノックアウトQ」(1949)が大好きで名前をパクったと告白している。
また「ノックアウトQ」がなかったら高森朝雄として「あしたのジョー」を書いていないと断言している。
白土三平「カムイ伝」(1964)。白土は山川惣治のどの作品からも画風、思想とも影響されていない。しかし白土に紙芝居の描き方を伝授した金野新一は山川惣治の愛弟子である。つまり白土は山川の孫弟子に当たる。山川がいなければ白土の名作「カムイ伝」はこの世に出てないかも知れない。
本書は製本ミスのアンカットが2か所あります。つまりページがくっついています。50年間読まれ無かったかも知れません。邪魔になるので切るはずですがそうでないのは読まれなかったと推察されます。愛読者カードも現存していますが住所地も現在はなく桃源社も廃業しています。