< 岡本唐貴先生(白土三平先生のお父さん)、小林多喜二先生のご冥福をお祈りします >

 

白土三平異色作品集 泣き原

2020年の12月まで倉敷市立美術館で岡本唐貴の絵画展があるという。社会主義運動家でプロレタリア画家というから、ちょっと何をした人か、良く分からない。
小林多喜二が亡くなった時、近所に住んでいて親交もあったため、真っ先に駆けつけてデスマスクを取った人。
 
倉敷出身というが市内のどの辺が出生地なのかはわからない。
根っからのプロレタリアートであったかどうかも分からない。
戦前日本で社会主義運動が盛んになったころ、この国にも社会主義国家として生まれ変わる時代が来る。
それなら、人よりは先駆けてプロレタリアートになっておこうと、こんなふうに思ったかどうかも分からない。
何せ、この画家については分からないことが多い。
 
一番、世間でよく知られていることは彼が、白土三平の父親だということだ。
 

小林多喜二 作品全集

小林多喜二については『蟹工船』、プロレタリア作家、特高警察の拷問で命を落とした。この辺は日本史の教科書にも載っている。
親に楽な暮らしをさせようと小樽で銀行員になったが、どうしても自己の思想と相容れない職業になじめず、早期に退職している。
退職後、資本主義の不条理を表現したかったのか、『銀行の話』という短編を著している。
 
しかし、どの出版社から、出ている小林多喜二の全集にもこの作品は見当たらない。読めないとなるとますます読みたくなる。
 
自分も数年前に『銀行の話』という私家本の小冊子を作ったが、(内容はゴミ、とうてい本などと呼べるものではない。)その時には、
「大小林多喜二」に同じタイトルの短編があるとは知らなかった。ごめんなさい。
 
国立国会図書館に行けば多分、小林多喜二の『銀行の話』はあると思う。自分の書いた『銀行の話』という私家本も国立国会図書館に一冊保管されている。自費出版を依頼した八王子の出版社が自分に断りもなく勝手に寄贈した。
 
後で知らされその出版社に抗議した。国立国会図書館には返却依頼をしたが、あれこれ言い訳され拒絶された。著者は自分なのに全く主張が通らない。
 
権力を持った公務員ほどタチの悪いものはない。あんなゴミみたいな本と呼べない冊子を保管してなんの意味があるのだろう。図書館の維持費だって血税から出ているんだろうに。
自分は永田町の方に向かってバカ野郎と叫んだ。
 
 
岡本唐貴先生、小林多喜二先生のご冥福をお祈り致します。
 
(文中、先生方の敬称を省略しました。)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)