東横線で渋谷から横浜寄りに綱島という駅がある。
純烈の白川裕二郎さんの地元の最寄り駅だ。
ここを通るたび白川裕二郎さんの力士時代の話を思い出す。
白川さんは大相撲朝日山部屋の女将さんにスカウトされ角界入りした。
当時の四股名が「綱の富士」(つなのふじ)だ。出身地名を四股名にしたのだ。
これは裕二郎さんからボクの家の女が直接、聞いた話。
「綱の富士って東横線の綱島から取ってつけたの?」
「そうだよ。」
将来は横綱を目指す日本一の富士のような力士になりなさいと言う
朝日山親方の期待を込めた四股名と言えば、かっこいいのに、
「住んでた町の名前」にしたというところが素直で
素朴で裕二郎さんらしい。
残念ながら序二段でけがにより廃業した。
白川裕二郎さん二十歳の頃の話である。