●約52年前から6年間、週刊少年マガジン誌上に連載されたコミックの単行本化されたもの。全17巻のうち前半1~7巻は、つのだじろう、後半8~17巻は影丸譲也の作画によるもの。 ●前半は、主人公大山倍達氏の一代記と戦後の世界と日本の世相、及び実在する有名人や格闘家との絡みが面白く誇張やフィクションと分かっているはずなのにぐいぐい引き込まれてしまいます。 つのだじろうさんの画風もストーリーにマッチして面白いです。 ●今回は、残念なことに後半8~17巻のうち第13巻が欠落していて9巻分を読みました。 ●後半は、故芦原英幸氏やその他多くの大山氏の弟子や極真関係者の物語となっています。実在の人たちと梶原一騎さんのフィクションの世界の登場人物が混沌として綯い交ぜになっていると批判されることもあるようですが、もともと大山倍達氏の一代記を描きたかっただけなのではないでしょうか。長期連載となり大山倍達氏の歩みを描き切った時、後半の主人公は確定せずにストーリーは終息したという感じです。