左胸痛で倒れそうになった。
緊急外来に運ばれた。

心筋梗塞の疑いがあるから時間がありません。

 このまま手術室に入りカテーテル検査します。

 そのまま治療に入るかも知れません。」


と言う医師らしい男性の声を聴いたときは覚悟した。
10人以上の人の声が飛び交ってベッドから手術台に移されたような感じがした。

何しろ病院に来てから検査が物凄いスピードで連続して行われる。

ちょっと痛いですよ。ちょっとちくっとしますよ。

全部ウソだ。

ギャー

と言うほど痛い。
意識はあるが痛いやら、不安やら、死ぬのかと思って
悲しいやら、もうなにがなんだか。わけわからんまま、

もう痛み消えたでしょう

と誰かの声。

いたいです。

一分くらいしてから、

まだ痛いですか

あ、痛みが消えました


それでそのまま入院した。
その後、連休で医師は一人も来ない。

いつなのか退院は?
ぼくは治るのか?
治っているのか?

病名だけは聞かされた。
あとは何にも教えられてない。
スマホだけが情報源だ。

こんな病院あるのかー!!

あれから痛みも何にもない。
部屋からは一歩も出られない。

た、たすけてくれー‼‼